2010/5/6
セキュリティソフトを選ぶ基準とは?
パソコンを使ううえで欠かせないセキュリティ対策。対策にはセキュリティソフトが有効ですが、「たくさんあってどのセキュリティソフトを選べばいいのかわからない」という方も多いことでしょう。そこで、どんな基準でセキュリティソフトを選ぶべきか、そのポイントを伝授します。
何のためにセキュリティソフトをパソコンに入れるのでしょうか?
パソコンには、大切な情報がたくさん入っています。それらの情報が、ウイルスやスパイウェアをはじめとするさまざまなインターネットの脅威によって、盗まれたり、壊されたりしないよう、対策を講じることがセキュリティソフトに課せられた使命です。
1.5秒に1つ※、ウイルスなどの脅威が新たに誕生しているといわれる現在、それらの脅威がパソコンに侵入する前に防御するための対策として、セキュリティソフトが必要なのです。
※出典: 2009年 AV-Test提供データに基づきトレンドマイクロ算出
Av-test URL:http://www.av-test.org/
セキュリティソフトの性能を示す数値として、「ウイルス検知率」や「ウイルス検出率」が用いられることがあります。検知率・検出率とは、あらかじめたくさんの既存のウイルスをパソコンに入れ、そのウイルスをセキュリティソフトがどのくらいの割合で検知、検出するかをテストする手法です。
「検知率99.8%」などと、ウイルス検知率が高いことを訴求するセキュリティソフトもあります。しかし、このテスト手法では、すでにウイルスに感染したパソコンからウイルスをいくつ検索できたかを調べているに過ぎず、『パソコンをウイルスの侵入から守る』能力のテストではないのです。しかも、既存のウイルスだけで、刻々と誕生する新ウイルスは対象ではないため、十分なセキュリティ対策のテストになっていません。
セキュリティソフトの有効なテスト手法として、『防御力』テストが挙げられます。このテスト手法は、普段私たちがパソコンを使用するのと同様のインターネットに接続した環境で、さまざまなWebサイトやメールなどのインターネット全般における“最新の脅威”からパソコンを『防御』する能力を試すものです。
具体的には、不正なWebサイトへのアクセス拒否や、不正なファイルのダウンロードおよび実行されることの阻止、新ウイルスが発生して対策を講じるまでの速度などについて、半月以上の長期間に渡ってテストが続けられます。そのセキュリティソフトが、パソコンに対するさまざまな脅威の侵入を未然に防御することができるかを、総合的にチェックし評価する、現実的・実用的なテスト手法といえます。
つまり、セキュリティソフトは、「検知率・検出率」ではなく、総合的な「防御力」で選ぶことがポイントなのです。
| 検知率のテスト手法 | 防御力のテスト手法 | |
|---|---|---|
| テスト環境 | インターネット接続無 | インターネット接続有 |
| テストするウイルスなどのサンプル | 既存のウイルスをパソコンに感染させる | 最新の脅威をインターネット経由で収集 |
| テストする機能 | ウイルス検出機能のみ(デスクトップ上のみ) | 製品で利用できるすべてのセキュリティ機能 |
| テストの回数・期間 | 単発、一回のみ | 長期間の時間軸で何度も実施、リアルタイム |
「無料」のセキュリティソフトも複数出回っています。利用者としては、少しでも安いほうが心理的にうれしいもの。しかし、問題はその性能。前述の『防御力』が同じであれば、誰もが無料のソフトを選ぶでしょう。
有料と無料のセキュリティソフトを比較すると、機能の有無やサポートなどに差があることがわかります。例えば、不正侵入対策である「パーソナルファイアウォール」機能や、個人情報の保護対策機能、危険な有害サイトへのアクセスを自動的にブロックする機能などを備えた無料ソフトはほとんどありません。総合的なセキュリティ対策ができなくては、安心してパソコンを使えないでしょう。
なお、有料のセキュリティソフトの中には、1つのソフトで、複数のパソコンで同時に使うことができるものや、WindowsだけでなくMacでも使えるものもあります。また、複数年分の費用をまとめて払うことで、トータルコストを抑えられるものもあります。
パソコンがウイルスなどに感染する際の侵入経路は、約92%がインターネット経由です※。セキュリティ対策のためには、インターネットの脅威に対する総合的な『防御力』が高いセキュリティソフトを選ぶことをおすすめします。
なお、くれぐれも「悪質な偽セキュリティソフト」を利用することのないよう、ご注意ください。
※トレンドマイクロ調べ(残りの約8%はUSBメモリなどのリムーバブルメディア経由)