家でゆったり過ごせる夏休みは、お子さんがネットを利用する時間も長くなりがちです。そんな夏休みだからこそ、保護者のみなさんは、お子さんがネットを正しく安全に利用できるようアドバイスしてあげましょう。
お子さんを取り巻くネットの危険にはどのようなものがあるのでしょうか。
SNSやプロフィールサイト、無料通話・チャットアプリのID交換掲示板などのコミュニティサイトには、お子さんに悪意を持って近づこうとする利用者もひそんでいます。ネット上で知り合った相手とのやり取りがきっかけで、お子さんが脅迫や性犯罪などの被害に遭うかもしれません。
わいせつ画像や犯罪行為を誘引する情報などを目にしてしまう可能性があります。成人向けサイトなどでは、表示しただけで利用料の名目で金銭をだまし取ろうとするワンクリック詐欺などのネット詐欺に遭うことも考えられます。
SNS利用時には、名前や住所、電話番号、顔写真などの個人情報やプライバシー情報を不特定多数に公開してしまい、ストーカーや誘拐、脅迫などの被害に遭う危険もあります。
ネット上に他人の悪口や企業を誹謗中傷するコメントを書き込んだことにより、名誉毀損で高額な賠償請求をされた事例もあります。また、SNSやゲームなどに別の利用者のIDとパスワードを使ってアクセスする行為も処罰の対象になります。
お子さんをネットの危険から守るために教育と対策を行うことは保護者の務めです。教育面では、ネットの危険を理解した上でお子さんと一緒にネットの利用ルールを作り、それらをしっかりと守らせることが大切です。お子さんの成長に合わせてルールを変更していくことは、お子さんご自身のセキュリティに対する判断力の向上にもつながります。
お子さんに守ってもらいたいルールに加えて、お子さんがネットの危険に合わずにスマホの利用方法を学んでいけるように、保護者の方はスマホに適切な保護をかけることも検討してください。
携帯電話事業者などが提供するフィルタリングサービスを利用し、不適切な情報を含む有害サイトの閲覧を制限しましょう。ネットやアプリの利用時間、有害サイトの閲覧などを制限するペアレンタルコントロール機能を利用することも効果的です。また、SNSやチャットアプリを使わせる場合、保護者が事前にプロフィールや投稿の公開範囲を含む適切なプライバシー設定を行い、定期的に見直すことも重要です。
家庭内のWi-Fiネットワークに接続されるスマホや携帯ゲーム機などの通信を監視し、それらを一括で保護してくれる「ウイルスバスター for Home Network」のような製品を使えば、家族のデバイス毎に異なるインターネットの利用ルールを設定することも可能です。