12月5日、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)は、2011年11月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況をまとめた資料を同機構のサイトで公開しました。それにともない、「インターネットサービスの不正利用」に関する注意を呼びかけています。
IPA は、2011月11月に大手インターネットショッピングサービスで発生した大規模な不正利用事件が報道されたことに触れ、IDとパスワードの適切な管理を呼びかけました。同機構によれば、事件は、身に覚えのない商品購入の被害に遭うというもので、原因は不明ですが、サービスを利用する際のIDとパスワードが盗み取られ悪用された可能性が高いと考えられるとしています。
IPA では、こうした不正利用を防止するために、以下の対策を実施することに加えて、普段利用しないインターネットサービスについてはログインが可能か定期的に確認し、利用しないサービスについては登録解除することを勧めています。
・基本的な対策は、OSやアプリケーションソフトの脆弱性を解消することと、有害なWebサイトの閲覧を防止する機能がある統合型ウイルス対策ソフトを最新の状態で使用すること。
・普段やり取りのない送信者からのメールは不用意に開いたり、リンクをクリックしないこと。知り合いからのメールでも不自然な点があれば警戒する。
・パスワードを電話やメールで聞かれても他人に教えないこと。
・IDやパスワードは適切に管理し、利用ウェブサイトを確認すること。
なりすましの被害を防ぐため、パスワードの強化や適切な保管、適切な利用と共に普段利用していないサービスにログイン可能かを定期的に確認。
・不正利用の被害に遭ってしまった場合は、速やかにクレジットカード会社やサービス事業者などに報告し、対応を求めること。