トレンドマイクロは4月10日、家庭内ネットワークの安全性を診断する無料ツール「オンラインスキャン for Home Network」に、スマート家電の脆弱性の有無を診断する機能を追加しました。
スマートテレビ、スマートスピーカー、Webカメラといったスマート家電は、近年急速に普及していますが、機器に存在する脆弱性が悪用され、サイバー犯罪に利用されたり個人情報を盗み取られたりする事例も、比例して増加しています。
「オンラインスキャン for Home Network」は、家庭内ネットワークに接続されたスマート家電をスキャンし無料チェックできるツール(Windows向けソフトウェア)です。「コネクテッドデバイス可視化機能」「デバイス設定の診断機能」、新たに追加された「脆弱性診断機能」の3つの機能で構成されており、ホームネットワークに知らない機器がつながっていないか、設定は安全かどうか、リスクの高い脆弱性(セキュリティ上のリスク)が存在しないかを診断します。ソフトをインストール後、スキャンボタンをクリックすると、接続機器がアイコン形式で一覧表示され、機器ごとに診断結果を確認できます。
「脆弱性診断機能」では、機器を遠隔操作できる脆弱性、OSのシェルを悪用できる脆弱性、ランサムウェア「WannaCry」で悪用された脆弱性等の有無を診断可能です。「Mirai」「BrickerBot」が悪用するポートが開放されていないか診断することもできます。診断結果について無料チャットで相談することも可能です。
こうしたツールで普段からチェックしておけば、家庭内ネットワークに知らないデバイスが繋がっても早期発見できます。また現在の環境を見直し、思わぬ攻撃を避けるのにも役立つでしょう。
診断結果の画面の例:脆弱性診断機能により、問題点や注意点がリストアップされる