フィッシング対策協議会は6月4日、フィッシングに関する5月の集計結果を発表しました。
それによると、同協議会に寄せられたフィッシング報告件数は、前月の2,388件より増加し3,327件。今年に入ってから増加傾向が続いていましたが、特に5月は100件近い大幅増となりました。
フィッシングサイトのURL件数(重複なし)は、前月の1,207件より増加し1,297件。こちらも今年に入りじわじわと増加を見せています。フィッシングに悪用されたブランド件数(海外含む)も、前月より2件増加し42件となっています。
5月は、Amazonをかたるフィッシングメールが大量に配信されました。その他にも、Apple、金融機関やクレジットカードブランド、仮想通貨関連サービスを騙るフィッシングの報告があったとのことです。また少数ですが、宅配業者や通信キャリアをかたるフィッシングも報告が続いています。フィッシング以外では、マルウェアのインストールへ誘導するメール、セクストーションメールの配信、有名ブランドの偽ショッピングサイトへ誘導するメールが見られました。
金融機関やクレジットカードブランドのフィッシングメールは、ネットショッピング機会が増える休日や週末、夜間を狙って配信されます。ふだんは気を付けていても、たまたま購入直後のタイミング等でメールを受け取り、ついだまされてしまうことも考えられますので、注意してください。
不審なメールを受け取った場合は、各サービス事業者の問い合わせ窓口、またはフィッシング対策協議会に連絡してください。
フィッシング報告件数の推移(フィッシング対策協議会の発表資料より)