Instagramは7月9日、オンライン上のいじめにつながる投稿やコミュニケーションを防止するため、新しい2つの機能を発表しました。これらの新機能は、今後利用可能となります。
1つは、「投稿しようとしているコメントが他者を傷つける可能性がある場合、事前に通知して再考を促す機能」、もう1つは「特定のアカウントのコメントを非表示にし、ダイレクトメッセージに既読がつかない制限機能」です。
2つの機能はそれぞれ、いじめの加害者、そして被害者になることの防止が目的とのこと。「どのようにして人がお互いを攻撃するのか、いじめに人はどう反応するのかという点に対する深い考察に基づいて開発された」と同社は説明しています。
事前通知の機能では、投稿内容のチェックにAI(人工知能)を導入。内容に応じて、コメントを再考したり控えめな表現に書き直したりするよう提案します。
一方、特定アカウントの制限機能では、いじめの加害者に知られることなく、表示を制限します。特定のアカウントに対して「制限」を設定すると、自分の投稿にそのアカウントがコメントしても、相手にのみ表示されるようになります。また、自分がInstagram上でオンラインであること、DMを既読したことも、相手には表示されなくなります。いじめの加害者との状況が悪化するのを恐れて、ブロックやフォロー解除が難しい場合に有効でしょう。
Instagram責任者のアダム・モッセーリ氏は、「私たちは、Instagram上のいじめ行為を防ぐためにできることはもっとあるはずだと考えています」とコメントしており、今後もさまざまな機能や仕組みを取り入れる方針とのことです。
SNS利用者は不要なトラブルを避けるためにも、SNSの用途に応じて適切なプライバシー設定を行いましょう。
また、このような機能が追加、変更されることもあるため、定期的な設定の見直しも忘れないでください。
特定アカウントに対し、制限を掛けることが可能に