総務省は、無線LAN(Wi-Fi)の安全な利用のため、「Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」と「Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き」の最新版(令和2年5月版)を、それぞれ公開しました。
スマホの普及により、Wi-Fiも多くの施設で利用されるようになりましたが、セキュリティ対策を講じていない場合、通信内容が盗み見られるなどの被害が発生する場合があります。「Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」「Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き」は、それぞれの立場での注意点をまとめたガイドブックです。
「Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」は、一般利用者を対象に、Wi-Fiに関する基本的な知識やメリット、使用時の注意点、具体的な設定方法を10ページにまとめているもので、5年ぶりの刷新となります。以前の版では、Wi-Fiそのものや企業が提供している具体的なサービスの説明にページが割かれていましたが、最新版はセキュリティ対策に絞って解説しており、対策の3つのポイント、実際の危険な事例、具体的な手順、「VPN」や「WPA2」の解説、利用者アンケートの結果といった内容が掲載されています。
一方、「Wi-Fi提供者向け セキュリティ対策の手引き」は、飲食店や宿泊施設などでWi-Fiを提供する事業者・自治体に向け、基本的な知識や、Wi-Fiを提供するにあたって必要なセキュリティ対策について12ページにまとめており、4年ぶりの刷新となります。こちらも利用者の動向や最新技術を踏まえた記述が追加されるとともに、青少年有害情報のフィルタリング、個人情報保護・通信の秘密保護といった観点が盛り込まれました。
ガイドブックは総務省のサイトから、最新版(令和2年5月版)がそれぞれ無料でダウンロード可能です。利用者・事業者で該当する人は、ぜひ活用してください。
トレンドマイクロでは、Wi-Fi利用時の通信を保護するスマホ用アプリ「フリーWi-Fiプロテクション」の30日無料体験版を提供しています。また、ホームネットワークの安全性を評価するスマホ向けアプリ「スマートホームスキャナー」と、パソコンで利用できる診断ツール「オンラインスキャン for Home Network」をそれぞれ無料で提供しています。できるところから対策を行い、安全・安心にネットを活用しましょう。
「Wi-Fi利用者向け 簡易マニュアル」表紙