一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(JC3:Japan Cybercrime Control Center)は2月4日、悪質なショッピングサイトなどに関する最新の統計情報を公開し、改めて注意を呼びかけました。
同協会では、一般社団法人セーファーインターネット協会が設けている窓口「悪質ECサイトホットライン」に通報があった悪質なショッピングサイトなどについて、集計・分析・情報提供を行っています。それによると、2020年にJC3が共有した悪質なショッピングサイトなどの通報件数は、10,095件で前年2019年の7,764件から約30%増加しました。コロナ禍によりネットショッピング利用者が増えたことで、トラブルも比例して増加したと考えられます。
悪質なショッピングサイトなどを知った経緯(接触したきっかけ)は、「インターネットの検索結果」が最多で、6,473件(前年4,856件)でした。また、TwitterなどのSNS投稿も676件と、2019年の370件から約80%増加しています。さらに、「どのようなデバイスでそのサイトを知りましたか」と聞くと、2019年は「パソコン(PC)のブラウザ」が3,380件で最多でしたが、2020年は「スマートフォンのブラウザ」4,112件が最多となり、順位が入れ替わりました。
これは、スマホでネットショッピングを行ったり、それに関する情報を収集したりする利用者や機会が増加したためと考えられます。
図:「どのようなデバイスでそのサイトを知りましたか」の質問に対する回答状況(2020年) :日本サイバー犯罪対策センターの発表資料より