2011/11/17
ソフトの「寿命」はいつまで? 「サポート終了」に注意しよう!
OSであるWindows以外のソフトにも、サポート期限があります。ここでは多くの人が利用しているMicrosoft Office、ブラウザ、セキュリティソフトのサポート状況を紹介しましょう。
Microsoft Officeは企業向け製品という位置づけのため、原則として発売から最低10年間サポートされます。現在サポート中の製品はOffice 2003/2007/2010です。なお、Office XP(Word 2002、Excel 2002など)は2011年7月12日にサポートが終了しました。継続利用には危険も伴うので、早急にバージョンアップすることを検討してください。
OfficeにもWindowsと同じようにService Packがあり、サポート対象が移り変わることに注意しましょう。たとえばOffice 2010の発売時の製品(RTM)は2012年7月10日にサポートが終了し、これ以降は「SP1」を適用したものだけがサポートされることになります。
(マイクロソフト「プロダクト サポート ライフサイクル」の情報をもとに作成)
参考:マイクロソフト サポート ライフサイクル
OfficeにService Packが適用されているかどうかは、図6-1、図6-2の手順で確認しましょう。
OfficeはWindowsと異なり、新しいService Packへの移行期間が12ヶ月と短いので、提供されたらWindows Updateなどで速やかに導入するようにしてください。図6-2で「SP1」の文字がなかった場合は、図6-1で「更新プログラムのチェック」をクリックしてService Packを導入しましょう(図6-3)。
インターネットのウェブサイトを閲覧するためのブラウザは、世界中で多くの人が利用していることもあり、脆弱性が見つかるとウイルスなどによる攻撃の標的にされることも多いのが現状です。脆弱性を修正したプログラムをメーカーが提供したら、速やかに導入することが大切です。
ブラウザは、バージョンアップ(新版の提供)とともに旧版のサポートが終了するケースがほとんどで、またバージョンアップの頻度も高めです。知らないうちにサポートが終了したソフトを使っている、ということにならないよう、メーカーのサポート情報に注意しながら最新版を利用するようにしましょう。
なおサポート中のブラウザでも、古いものはウェブサイトをきちんと閲覧できない場合があります。「Internet Explorer」のバージョン6(IE6)では、たとえばWindows LiveやGoogleの一部サービスを利用できません。こうした場合は、Internet Explorerのバージョン8以降(IE8、IE9)の利用をおすすめします。
毎年のように新版が発売されるセキュリティソフトも、古い製品は順次サポートが終了するので注意しましょう。例えばトレンドマイクロのウイルスバスターの場合、「ウイルスバスター2009」より前の製品のサポートは終了しています。また「ウイルスバスター2010」も2011年12月31日をもってサポートが終了します。
特にセキュリティソフトの場合、ウイルスなどの新たな脅威に対処するため、不正プログラムを検知、駆除するための最新プログラムをひんぱんに公開・配布しています。これらを導入しておかないと、新たに見つかったウイルスや不正プログラムによる攻撃を防げない危険性が高まります。
セキュリティソフトの多くは、契約期間中なら無料で最新版にバージョンアップできるので、早めにソフトを入れ替えましょう。ウイルスバスターでは専用のウェブサイトから最新版をインストールできます。
これまで見てきたように、パソコンでソフトを使うときにはきちんとサポートを受けられる状態にしておくことが大事です。メーカーからの最新プログラムの公開や配布は、インターネットを通じて行われることがほとんどなので、メーカーのウェブサイトを定期的にチェックしたり、メーカーからのお知らせメールを読み逃さないようにしましょう。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。