2011/12/15
他人に見られたくないデータ、消し忘れていませんか?
インターネットで見たウェブサイトや、直前に使ったファイルなどの「痕跡」がパソコンに残ることもあります。
たとえばインターネットカフェやビジネスホテルなどで、不特定多数の人が使うパソコンに「痕跡」を残してしまうと、大切な個人情報などの漏えいに発展することもあるだけに、細心の注意が必要です。
特に気をつけたいのがウェブサイトの閲覧です。ブラウザでウェブサイトを見にいくと、画面にウェブサイトの内容を表示する一方で、関連するデータ(閲覧データ)をパソコンに自動で記録します。閲覧データには、主に次の3つがあります。
これらの閲覧データは、あなたの嗜好や行動、仕事などの内容を如実に反映するものです。もし他人に見られれば、プライバシーを探られたり情報漏えいにつながってしまう危険性もあります。
特に会員制のウェブサイトやネットショップに登録したIDやパスワードがパソコンに残っていた場合、他人に使われてしまわないとも限りません。
こうしたトラブルを避けるためにも、自分だけで管理できないパソコンでウェブサイトを使ったあとは、必ず手作業で閲覧データを消すようにしましょう。
Internet Explorer 8では、3つの閲覧データのほかウェブサイト上で入力した名前やパスワードもまとめて削除できます。
また、最初から上記の閲覧データをパソコンに残さない方法でウェブサイトを見るという方法もあります。これには、ブラウザの「プライベートモード」という機能を使います。
Internet Explorer 8の場合は、図16、図17のように「InPrivateブラウズ」を利用して専用のウィンドウを開き、いつもと同じ要領でウェブサイトを閲覧します。ウィンドウを閉じれば閲覧データが自動ですべて削除されます。
Firefoxは「プライベートブラウジング」、Google Chromeは「シークレットモード」という名前で同様の機能を使えます。
次に、最近使ったファイルの「痕跡」を見てみましょう。Windows 7には、タスクバーに登録したソフトのアイコンを右クリックすると、最近使ったファイルの一覧が表示される「ジャンプリスト」という機能があります。
最近使ったファイルをすぐに開ける便利な機能ですが、使ったファイルを他人に見られるのを避けたいなら、履歴を残さない設定に変えましょう。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。