2012/01/05
企業や政府だけではない。あなたも標的に!? サイバー攻撃への備えはできていますか?
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サイバー攻撃による被害者にも加害者にもならないためには、セキュリティソフトの導入も不可欠です。セキュリティソフトは、パソコンに侵入するウイルスを検出・駆除したり、不正なデータの送受信を遮断したりする機能などを備え、ネット上の様々な危険からパソコンを保護します。
ただ、パソコンにセキュリティソフトをインストールしても、正しく運用しなければ危険を排除できません。以下の4つのポイントに注意しましょう。
セキュリティソフトでウイルスの検出に欠かせないのが「パターンファイル」(「定義ファイル」ともいいます)です。パターンファイルとはウイルス検出に使うデータベースファイルで、様々なウイルスの情報をパターン化して網羅し、これに基づいてウイルスを検出する仕組みです。
このパターンファイルは、最新のものを使うことが重要です。パターンファイルが古いと、新種のウイルスを検出できないからです。最近のセキュリティソフトは、パターンファイルを自動更新する機能を備えていますが、久しぶりにパソコンを使うときなどは、設定画面を開いてパターンファイルを手作業で更新しましょう。
なお、ウイルスバスター2012 クラウドでは、最新のウイルス情報をクラウド上に置くことで、パソコン内のパターンファイルに加え、ネット上の情報にも照会して新しいウイルスを検出できるようにしています。
健康診断を定期的に受けて体の異常を早期発見するように、パソコンもセキュリティソフトで定期検査することが大切です。ソフトの脆弱性の解消やパターンファイルの更新には、対応にタイムラグ(時間差)があり、その間のスキを縫って新種のウイルスがパソコンに侵入する可能性がゼロではないからです。パソコンのハードディスクに保存したすべてのファイルを検査するのは時間がかかりますが、パソコンやインターネットの利用頻度に合わせて定期的に検査を実行し、ウイルスなどの早期発見に努めましょう。
セキュリティソフトにはウイルスの侵入防止に加え、フィッシング(金融機関などを装った偽のウェブサイトに誘導して、暗証番号やクレジットカード番号などの個人情報を詐取すること)などを目的とした危険なサイトの閲覧や、不正なデータの送受信を遮断する機能(ファイアウォール)も含まれています。これらの機能が有効になっていることも確認しましょう。
たとえば、ウイルスバスター2012 クラウドの「ファイアウォールチューナー」という機能を有効にすると、Windows標準のファイアウォール機能が強化され、不正侵入からパソコンを守れるようになります。万一ボットウイルスに感染しても、外部との不正な通信を遮断することで、サイバー攻撃にパソコンが利用されることを防止します。
セキュリティソフトの多くは、パソコンへの導入後1年間というように継続利用に期限があります。この期限を過ぎると、最新のパターンファイルを利用できなくなる、ソフトの一部の機能が使えなくなるなどの制限がかかり、様々な危険からパソコンを守れなくなります。ソフトの設定画面に「有効期限切れ」などと表示される場合は、速やかに更新手続きをとるか新しく製品を購入しましょう。