2013/12/05
パソコンやスマホの処分後に情報漏えい!? データ消去の基本を知ろう
スマホを処分する際には、まずスマホ内部のメモリに記録されたデータを消去するために、自身で端末の初期化を行ってください。ほとんどのスマホには、データを安全に消去するための機能が内蔵されています。
設定のアイコンをタップし、「一般」から「リセット」に進んでください。「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップし、設定しているパスコードを入力するとiPhone内のすべてのデータが消去され、工場出荷時の状態に戻ります。
操作方法は機種やOSのバージョンによって異なりますが、通常、設定をタップし「バックアップとリセット」から「データの初期化」を選択すれば、Androidを工場出荷時の状態にリセットできます。これを実行すれば、ユーザがアクセスできる内蔵ストレージに保存されたあらゆるデータを消去できます。
ただし、これらの初期化の手順では、パソコン同様にデータ復元ツールによってデータを復元できる可能性も残ります。処分の方法に応じて、次に示すように、より確実な対応を行いましょう。
スマホでもパソコン同様に、個人で端末の初期化を実行した後、メモリ部を物理的に破壊する方法で、データを確実に消去することは可能です。しかし、スマホには希少金属や有毒な化学物質も含まれるため、基本的には通信事業者の直営店に持ち込んでメモリ部の破砕処理や、機器本体のリサイクルを行ってもらいましょう。
スマホを売却する場合は、専用ソフトウェアによってスマホ内のデータを完全に消去してくれるスマホ買い取り店に持ち込みましょう。売却の際には、通信事業者の直営店など、実績と知名度があり、信用できるショップを選ぶことです。加えて、オークションサイトでの売却には十分に注意してください。データ消去が不十分なままのスマホが悪意のある第三者に渡ってしまう可能性があるためです。
パソコンやスマホを初期化してもデータが消えたように見えるだけで、データそのものが残っている場合があります。悪意のある第三者は特殊なソフトを使って処分された機器内のデータを盗み出し、犯罪に悪用しようとします。「確実にデータを消去した」という確信を得られぬまま、パソコンやスマホを手放さないでください。処分の際には、信頼出来る廃棄先や売却先を選択しましょう。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。