2014/02/27
「クラウド」を使うと何ができるの? 便利なクラウドを安全に利用するコツ
GmailやYahoo!メール、Windows Live HotmailなどのWebメールは、私たちにとって最も身近なクラウドサービスの1つです。たとえば、パソコンにインストールしたメールソフトを使用している場合、そこでやり取りしたメールを別の機器から参照することはできません。これに対し、WebメールではパソコンやスマホのWebブラウザからメールにアクセスし、メールの閲覧、作成、送受信が可能です。メールは、クラウド上に保管されているため、仮にパソコンが故障しても別の機器からメールを参照できます。
ストレージとは「倉庫」の意味で、クラウド上にある事業者のコンピュータ内にデータを保管できるサービスです。インターネットがつながった(線(ライン)がつながっている)状態で使うことから、オンラインストレージとも呼ばれます。パソコンだけでなく、スマホ、タブレット端末など、インターネットに接続できる環境ならどこからでもアクセスしてデータを保管/公開/更新/削除できます。
バックアップ対象のファイルを指定しておけば、パソコン内のファイルとクラウドストレージ内のファイルを同期してくれるのも特徴です。このため、ハードディスクの故障や大規模な災害に遭遇しても重要なデータの消失を防げます。また、複数のメンバーでストレージを共有し、グループでの共同作業スペースとしても使えます。データ更新や削除の履歴も一定期間残るため、グループのだれかが誤ってデータを消去してしまっても期間内であれば復元できます。
例えば、iPhone/iPad/iPod touchなどのユーザに提供されるiCloudは、クラウドストレージの機能を応用したサービスです。iCloudは、メール、連絡帳、カレンダー、メモ帳、写真、safari、iTunesなどと連動するよう設計されており、端末の一部データを自動でクラウド上に保存し、複数の機器で共有できるようになっています。
文章だけでなく、写真や画像、音声など、様々な形式のデータをクラウド上の自分のスペースにノートやメモ帳のようにまとめて管理できるサービスです。データの加工用に、文書作成やスライド作成、表計算の機能などを備えたサービスもあります。作成したメモは、クラウドを介して複数の端末間で自動的に同期されるため、外出中にスマホでアップロードしたメモを会社のパソコンから検索・閲覧するといったことも可能です。EvernoteやGoogleドライブなど、前述のクラウドストレージ機能を併せ持った様々なサービスが存在します。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。