
Androidを搭載するスマホは、パソコンと同様にセキュリティ対策が不可欠です。たとえば、情報や金銭をだまし取る不正サイトや、スマホ内の情報を盗み出す不正アプリ(スマホウイルス)は、Androidスマホを取り巻く代表的な脅威です。Androidユーザが押さえたい7つのセキュリティ対策を紹介します。
Androidを搭載するスマホは、パソコンと同じように情報や金銭をだまし取る不正サイトの脅威にさらされています。代表的なのが、フィッシング詐欺サイトやワンクリック詐欺サイトです。トレンドマイクロの調査によると、2016年上半期だけで73万を超える国内モバイル(スマホ・タブレット)利用者が不正サイトへ誘導されています。不正サイトへは、従来定番であった迷惑メールだけでなく、TwitterやFacebookといったSNSのメッセージや投稿からの誘導、そしてネット上の不正広告による誘導などが確認されています。
スマホ内の情報を盗み出したり、ネットバンキングの認証情報をだまし取ったりする不正アプリ(スマホウイルス)もAndroidスマホの代表的な脅威の1つです。Android端末を狙う不正アプリは、2016年6月に累計1,500万個を突破し、その後も増加し続けています。不正アプリは、基本的に利用者が誤ってインストールしてしまうことで端末内に侵入します。そのためサイバー犯罪者は、「ポケモンGO(Pokémon GO)」などの人気アプリを騙った偽アプリや音楽・動画の再生、システムアップデートに必要なアプリと称して不正アプリをインストールさせたりします。正規マーケットであるGoogle Playのデザインを模した不正サイトから不正アプリをインストールさせるような手口も確認されています。
Androidスマホでも、OS・アプリの脆弱性(セキュリティの穴)を突く攻撃への対策は欠かせません。過去にはAndroid OS上で、攻撃者に端末を遠隔操作されたり、端末にインストールされている正規のアプリを不正アプリに置き換えられたりしてしまう可能性のある脆弱性が確認されています。
SNSやWebメール、ネットショッピングなどの複数のサービスに同一の認証ID/パスワードを使い回す行為は、アカウント(サービスを利用する権利)を乗っ取られるリスクを高めます。サービスに不正ログインされ、個人情報を盗み見られたり、勝手に商品を購入されたりしないよう対策を講じましょう。
街中を飛び交う公衆Wi-Fi(ワイファイ)を利用する場合も要注意です。公衆Wi-Fiの中には、ネットワークに接続してきた端末の通信内容を盗み見ることを目的に、あえてだれでもつなげる状態にしているものも潜んでいるためです。
スマホの盗難・紛失に伴うデータ消失への備えも必須です。スマホには、写真や動画、音楽、文書、電話帳、メールなど、さまざまなデータが蓄積されています。消えると困るデータを定期的にクラウドにバックアップしておきましょう。
スマホの盗難・紛失対策に画面ロックも有効です。画面ロックを解除するためにはあらかじめ登録しておいた認証情報を入力しなくてはならないため、第三者にスマホを不正操作されにくくなります。
7つの基本のセキュリティ対策を押さえ、Androidスマホを安全に利用しましょう。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。