
ネット上に無数に存在する詐欺サイトは、手口を進化させながら私たちを狙っています。今どきのネット詐欺の具体的な手口や狙いを知れば、騙されて自ら個人情報や金銭に関わる情報をサイバー犯罪者に教えてしまうリスクを減らすことができます。流行りのネット詐欺の手口を皆さんがどれだけ知っているか、クイズを通してチェックしてみましょう。
特定のWebサイトにアクセスしてきた端末上に「ウイルス感染」や「セキュリティエラー」などの警告を表示してユーザを動揺させ、偽のサポート窓口へ電話するよう仕向けるサポート詐欺の手口です。電話をすると、ウイルス感染に見せかけて、偽のサポート契約を結ばせたり、高額のソフトをダウンロードさせたりするので注意しましょう。いきなり電話をかけるよう要求されている場合、詐欺をうたがいましょう。
サイバー犯罪者は、何らかの方法でFacebookなどのSNSのアカウントを乗っ取って友人をタグ付けした広告を投稿し、それを見たユーザを詐欺サイトへ誘い込みます。LINEでも友人になりすましてiTunesカードの購入を依頼し、コード番号を送らせて金銭をだまし取る手口が確認されています。たとえ、友人の投稿やメッセージでも、普段の口調と違ったり、金銭の支払いやURLリンクのクリックを促されたりしたら詐欺を疑いましょう。そして何より、おいしい話には要注意です。
これは、主に成人向けサイトの年齢確認ボタンや画像などをクリックしたユーザに対して架空請求メッセージを表示し、金銭を支払わせるワンクリック詐欺です。あたかも個人を特定したように見せかけてユーザの不安をあおり、支払いに応じさせようとします。電話すると、個人情報を聞き出され、執拗な支払い督促を受けるかもしれません。料金の支払いはおろか、キャンセルの電話も無用です。
実在する企業になりすます迷惑メールが流行しています。たとえば、配送業者を名乗って不在通知メールを送りつけ、受信者に添付ファイルやURLリンクを開かせることでウイルスに感染させたり、不正サイトへ誘導したりする手口が定番になっています。メールの内容に心当たりがあっても、添付ファイルやURLリンクを開かせようとするものは罠を疑いましょう。そもそもメールアドレスを登録していなければ、本当の不在通知が送られてくるはずがありません。
金融機関をかたるメールやSMSのURLリンクからあたかも本物のホームページのように作られたWebサイトに誘い込み、ユーザに入力させたID/パスワードや口座番号、暗証番号、クレジットカード情報などをだまし取るフィッシング詐欺は定番です。不安を感じた場合は、届いたメール内の情報ではなく、ご利用の銀行のホームページなどを確認し、電話や窓口で問い合わせを行いましょう。
スマホでは、人気のアプリと称して不正アプリ(スマホウイルス)をインストールさせる手口があります。万一不正アプリを入れてしまうと、端末を操作できなくなったり、端末内の情報を盗み出されたりする恐れがあります。アプリを入れるときは必ず、Google PlayやAppStore、各携帯電話会社が運営するアプリストアを利用し、ダウンロード前に開発元やアプリの評価も確認しましょう。友人に情報を共有する場合も、信頼性を確認してからにしましょう。
これは、賞品当選をエサにユーザを不正サイトへ誘い込み、賞品発送の名目で入力させた個人情報をだまし取る当選詐欺の手口です。「iPhoneを無料で手に入れた」などの当選者を装うコメントは、ユーザに安心感を与える演出に過ぎません。「無料プレゼント」などのおいしい話を信用してはいけません。個人情報やクレジットカード情報などを入力するよう促されたら、まずは詐欺をうたがいましょう。
Q1.Webサイト閲覧中にこの画面が表示されました。どうしますか?
Q2.Facebookを見ていたら、友人からこの投稿が表示されました。どうしますか?
Q3.動画サイトでクリックをした瞬間、登録完了のメッセージと共に、あなたの端末情報を取得されIPアドレスなどが表示されました。どうしますか?
Q4.あなたが知っている企業からファイルが添付されたメールを受け取った。どうしますか?
Q5.金融機関から「リンク先のWebサイトで情報を更新してください。このまま放置すると、アカウントが失効してしまう可能性があります」と書かれたメールを受け取った。どうしますか?
Q6.人気の有料ゲームが今だけ無料でダウンロード可能とのメッセージがSNSで流れていた。どうしますか?
Q7.Webサイトを見ていると「おめでとうございます。あなたは当選者です」と表示され、最新のiPhoneに当選した旨を告げられた。どうしますか?
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。