2008/11/25
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「こういう情報を記載して、さも個人を特定したかのように思わせるのがヤツらの狙いさ。 インターネットに詳しくない人なら、騙されかねないからな。このメール、冷静に検証してみると、他にもおかしな点があるぞ」十連堂氏は、メールを見ながらおかしな点を指摘し始めた。 ※「説明」の箇所が、おかしい・あやしいと思われる文章。マウスオンするとその理由が表示されます。 メール文面は、一部加工してあります。 |
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「このメールと同じものが、かなり多くの人に届いているんだよ。 もちろん【あなたの登録情報】は変えてある。数年前から存在しているようだ」 十連堂氏はさらに続けた。 「実は、オレのところにも、このメールきてるんだよ」 この不正請求メールを受け取ってから、十連堂氏はインターネットを駆使していろいろと調べていた。すると、現金送付先や振込先の氏名が同じで、同じような文面の不正請求メールが数年前から出回っていることがわかったのだ。 「オレもオマエも、実際にはこんなサイトに登録なんてしていないんだ。登録日時が3年も前なのは、わざと記憶をあいまいにさせて“もしかしたら登録していたのかも”と思わせる、心理的な弱みにつけ込むためだろうな。 38,000円という金額も、払えない額じゃないから、動揺して冷静さを失った人は払ってしまうかもしれない。でもこれは、まったく無関係の人に『金を払え』というメールを勝手に送りつけているだけなんだよ」 「そうだったのか・・・。 じゃあ、お金を払う必要なんてないし、こんなメール無視していればいいんだな」 ようやく不安が解消され、ヤマダさんはホッとして笑顔を見せた。 ![]() 「現金送付先の住所は実在するが、たぶんここから別の所に転送されるようにしてあるだろう。手が込んでいるよ。しばらくしたら、また同じようなメールが届くかもしれないな。でも、気にせず無視してゴミ箱に捨てればいい」 十連堂氏は、趣味の“探偵心”が刺激され、もう少しこの件について調べてみたいと思うのであった。 ※この物語は、実際の不正請求メールをもとにしたフィクションです。 |
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『不正請求メール』は、誰にでも届く可能性がある、メール版の『振り込め詐欺』です。 電話をかけてくる『振り込め詐欺』の場合、年配の方に狙いが絞られますが、メールは労力が少なくてすむので不特定多数の人が狙われます。 人間の心理的な弱みにつけ込もうとする『不正請求メール』に騙されないよう、注意しましょう。 |
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前述の内容を参考にして、『不正請求メール』を見分けましょう。判断に迷う場合や不安な場合、インターネットに詳しい人に相談したり、インターネットで情報を集めたりするもの有効です。また、各種相談窓口も活用してください。 ・国民生活センター http://www.kokusen.go.jp/ ・警察庁 サイバー犯罪対策 http://www.npa.go.jp/cyber/ <参考サイト> ・インターネットホットライン連絡協議会 http://www.iajapan.org/hotline/ ・STOP! 架空請求(東京都) http://www.anzen.metro.tokyo.jp/net/ |
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※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。