2010/07/30
取扱が簡単でデータの保存、移動などに便利なUSBメモリ。最近は大容量化・低価格化も進み、多くの方がいろいろな場面で利用しているようです。USBメモリの普及とともに、USBメモリに関連したセキュリティ事故も続いています。紛失による情報流出のほか、ウイルスがUSBメモリに感染する被害も増えています。
ここでは、USBメモリを媒介とするウイルスについて説明します。
次の2つの事柄が繰り返されます。
1.ウイルスに感染しているパソコンでUSBメモリを使って、パソコンからUSBメモリに感染
2.ウイルスに感染しているUSBメモリをパソコンにつないで、USBメモリからパソコンに感染
ウイルスに感染したパソコンでUSBメモリを使うと、USBメモリにウイルスが自動でコピーされます。そのウイルスを自動実行させるための不正な「autorun.inf」ファイルが、USBフォルダ内に作成されます。
感染したUSBメモリが別のパソコンに接続されると、「autorun.inf」ファイルを参照しウイルスが実行されます。そして、パソコン内にウイルスがコピーされ、そのウイルスを自動実行させるための不正な「autorun.inf」ファイルが作成されます。
プログラムなどを自動的に起動させるための命令が書かれたファイル。パソコンにCD-ROMを入れると自動的に起動することがあるが、それはautorun.infの働きによるもの。USBメモリウイルスは、この仕組みを悪用している。 |
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。