2009/03/19
![]() | ||
前回はパソコンの盗難・紛失による情報漏えい事件についてご紹介しました。 |
![]() |
![]() |
買い替えなどで古いパソコンを処分する場合、パソコン内に保存しているデータの完全消去を行っていないと、個人情報などが第三者の手に渡ってしまう可能性があります。データの消去は、ただ「ごみ箱」に入れただけでは不十分。そのパソコンを処分するのであれば、データ消去ソフトを利用するなどして、データを完全に消去した状態にすべきなのです。 「面倒だから」といってデータが残ったまま不法投棄するようなマネをすれば、自分の個人情報を"どうぞ使ってください"といって捨てているようなもの。絶対にやめましょう。 |
![]()
|
![]() |
不要なパソコンを買い取りや下取りしてくれる業者もあります。その場合も、必ず保存データは完全消去しておきましょう。 処分するパソコンが壊れて起動しなくなってしまっている場合、データファイルやパスワードなどの個人情報が残っている場合は、一旦パソコンを修理して、情報を完全削除してから処分すべきでしょう。 ご自身でパソコンからハードディスクドライブ(HDD)を取り出し、粉々に破壊してしまうことも、データを抹消するための有効な方法です(通常、メーカーによって廃棄回収されたパソコンのHDDは、復元できないよう破壊処理されます)。 ※「ごみ箱を空にする」や「パソコンの初期化」をしても、データが残っている場合があります。心配な場合は、パソコンからハードディスクドライブ(HDD)を取り出し、粉々に破壊する方法もあります。通常、メーカーによって廃棄回収されたパソコンのHDDは、復元できないよう破壊処理されます。 |
![]()
それから何もなく2か月ほどが過ぎた頃、Y美さんは迷惑メールの数が急に増えたことに気付いた。そして、友人からの電話に驚いた。「Y美、出会い系サイトに顔写真入りで登録したの?」 教えられた出会い系サイトを見ると、確かに自分の顔写真が掲載されている。さらに、複数の友人からも違う出会い系サイトやアダルトサイトに自分の写真が使われているというのだ。中には、友人と一緒に撮った写真もあった。
それからしばらくして、Y美さんはクレジットカードの請求明細を見て愕然とした。身に覚えのない購入履歴があるのだ。「あっ! まさか・・・」Y美さんは、ネットショッピングなどがすぐに楽しめるよう、IDやパスワードをすべてブラウザに記憶させていたのだ。そして、それらの大切な情報が残されたまま古いパソコンを捨てていたのだ。 「面倒だからって、安易にパソコンを捨てたのがすべての原因なんです」と、うつむいて話すY美さん。しかし、Y美さんが被る代償は、もはや終わりのない事態に発展していた。インターネットの掲示板のいたるところに、Y美さんのプライベートな情報や画像がアップされていたのだ。そのことにY美さんが気付くのはいつになるだろうか・・・。そして、それらの情報や画像は、すでにたくさんの人がダウンロードしていたのだった。 =====この物語は、フィクションです。 |
![]() |
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。