is702

2010/11/22

実際に試してみました! 「クラウド化」されたセキュリティソフトの実力

今後「クラウド化」は当たり前!?

最近よく耳にするコンピュータ用語、「クラウド・コンピューティング」。普段インターネットを利用している中で、Webメールサービス、スケジュール管理、データ転送サービス、写真管理サービス、動画共有サービスなど、皆さんも意識せずに多くの場面で使っています。また、これまでパソコンにソフトをインストールする必要のあったものがインストールせずに利用できるようになったり、パソコンへのデータ保存が不要になったりなど、利用者のパソコンに対する負荷が少なくなるというメリットがあることを先回の特集で触れました。

では、実際に「クラウド化」の前後でコンピュータの使用感はどのように変わるのでしょうか? 今回は、「クラウド化」されたセキュリティソフトを例に、どんな変化が起こるかを実際に検証してみました。

「さらに軽快になった」理由が「クラウド」?

2010年の夏から秋に発表された最新版のセキュリティソフトは、ネット利用の安全性を高めつつも、クラウドを活用して軽快に動作するように機能を強化しているものが多くなりました。セキュリティベンダーのデータセンター側で脅威情報を管理し、クラウド上でリアルタイムに対応する仕組みのものも登場しています。今回は、クラウド化が進んだセキュリティソフト「ウイルスバスター2011 クラウド」を使って、クラウド化されたセキュリティソフトの実力を検証してみます。

「ウイルスバスター2011 クラウド」の発表元のトレンドマイクロからは、以前のバージョン「ウイルスバスター2010」と比較して、以下のような性能の向上がなされたと公表されています。

  1. アイドル時のメモリ使用量:ウイルスバスター2010から約50%削減。
  2. 起動時間:ウイルスバスター2010から約31%削減。
  3. クイックスキャン時間:ウイルスバスター2010から約80%短縮。
  4. 一度スキャンして安全と確認できたファイルはスキャン対象から外す機能を実装し、
    2度目以降のフルスキャン時間は約45%短縮。

実際に試してみました

トレンドマイクロが発表した、クラウド化された最新版セキュリティソフト「ウイルスバスター2011 クラウド」。これを、以前のバージョン「ウイルスバスター2010」と比較することで、「クラウド化」することでどんな変化が起こったか、編集部で実際にパソコンを用意し、検証してみました。

■ 検証に利用したパソコンはこちら
【CPU】 AMD Athlon(tm) II X2 B26 Processor 3.2Ghz
【メモリ】 2.00GB RAM
【OS】 Windows XP Service Pack 3

まったく同じ状態のパソコン2台に、それぞれ「ウイルスバスター2010」 と「ウイルスバスター2011 クラウド」をインストールし、起動時間やスキャン時間など、実際パソコンを利用する場合に“使用感”として重要になる項目を測定してみたところ、驚くべき結果が出ました。以下が、実際に測定した結果です。

1. 起動時間
電源を押してから、ログインウィンドウが出るまでの時間を比較しました。
ウイルスバスター2010 81秒
ウイルスバスター2011 クラウド 62秒

起動時間は約23%短くなりました。実際の利用状況では、パソコンを立ち上げてすぐに目当てのソフトを使いたいことが多いので、この19秒の差は大きく感じられました。

2. クイックスキャン時間
クイックスキャンボタンを押してから、スキャンの完了画面が出るまでの時間を比較しました。
ウイルスバスター2010 84秒
ウイルスバスター2011 クラウド 10秒

なんと、クイックスキャン時間はトレンドマイクロの公表値を上回る、90%近い短縮が確認されました。

3. ブラウザ起動時間
アイドル時のメモリ使用量は、数値だけ見てもなかなか実感しにくいので、インターネットユーザには欠かせない、ブラウザの起動時間でどれだけ軽快にパソコンを使えるかを検証してみました。代表的なブラウザとして、Internet Explorer 8をダブルクリックした後、最初のホームページが表示されるまでの時間を比較しました。
ウイルスバスター2010 8.2秒
ウイルスバスター2011 クラウド 6.4秒

ブラウザの立ち上げ時間は21%短くなりました。1.8秒というわずかな差ではありますが、クラウド化された最新版がインストールされているパソコンの方が、より早くネットサーフィンを始められます。

この違いが「クラウド」

なぜ、このような違いが出たのでしょうか。「ウイルスバスター2011 クラウド」では、クラウド化されたセキュリティソフトの中でも、パソコン本体に保存する脅威を検知するための情報はパソコン上では最小限にとどめ「クラウド」上に保存し、そこから情報を読み取ることで、最新の脅威情報をリアルタイムで参照する、という最新の手法が使われています。脅威に対し迅速に対応できるだけでなく、パソコンのメモリ、CPUの使用負荷を大幅に抑えることが可能になっていることが、今回の検証でもわかりました。

図:従来型(数年前)とクラウド型(2010~2011年)の仕組み比較

今後セキュリティソフトの選びかたは?

今回は「クラウド」の仕組みを活用したセキュリティソフト「ウイルスバスター2011 クラウド」を例に、「クラウド」の使用感の検証を行いました。今後、セキュリティソフトに限らず、さまざまな場面で「クラウド化」されたサービスを利用することが一般的になってくるでしょう。今回は「軽快さ」に着目して検証を行いましたが、その他にも価格や本来のソフト用途が「クラウド化」されることで様々なメリットが生まれます。例えば、セキュリティソフトであれば、より早く、数多くの脅威に対応することが可能です。

クラウドの仕組みを知るとともに、クラウド化されたサービスの利点をよく理解し、自分の利用状況に一番適したサービスを選択するようにしましょう。

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