2011/01/20
気づかぬうちに流出しているかも!? 個人情報は自分で守ろう
誰でも気軽に利用できるインターネット上では、マスコミでなくても、自分で情報をたやすく発信できます。ホームページ、ブログ、ツイッター、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)など、個人で情報を発信できる場所は数多くあります。
こうしたサービスを通じての交流は楽しいものです。交流を深めるために、楽しい思い出を書き込んだり、面白いエピソードを披露することもあるでしょう。
しかし、これらは反応を返してくれる相手だけが見ているわけではなく、「誰でも見られる公開情報」であることを忘れてはなりません。
手がかりがあれば、個人の情報でも簡単に収集できるのがインターネットです。重要な情報を直接漏らしていないつもりでも、時間と手間をかければ、その人の交友関係、行動記録などから、個人情報を収集することは可能なのです。
例えば「会社の近くで食べたランチが美味しかった」と、その店の紹介をすれば、店の情報を調べることで、勤務先の所在地が絞り込まれます。「大学時代の友人たちと飲み会に出かけた」という情報から、その友人たちのブログやツイッターをたどることで、本人の出身大学が分かってしまうこともあります。
情報を発信する際には、責任とリスクがつきものです。トラブル回避のためには、自分や知人の個人情報をうっかり漏らしてしまっていないか、書き込む前に注意を払う…。そんな自己防衛の意識が大切です。
また、見落としやすいので注意したいものに、その人の住所や勤務先などの「位置情報」が漏れてしまうことが挙げられます。
GPS機能を利用できる携帯電話やスマートフォンに搭載されているカメラには、写真にその時の位置情報を付加できる機能がついています。
撮った写真に位置情報がついていると、あとで写真を管理・整理する時にはとても便利です。しかし、位置情報が付加されていることに気づかずにインターネット上のブログやオンラインサービスなどに掲載し、公開してしまうと、無意識に個人を特定しうる情報を流しているのと同じことになりかねません。
例えば、携帯電話で自宅にいるペットの写真を撮ってブログに掲載し、「飼い猫のタマです」というコメントを付けたとします。すると、自分の住所を記載したわけではないのに、位置情報から自宅がある場所を特定されてしまう危険性もあるのです。
撮影した写真をインターネット上で公開する時、自分の位置情報を知られたくない場合は、あらかじめ位置情報を自動的に付加しないように携帯電話などの設定を変更しておくか、撮影済みの写真は画像編集用ソフトなどを利用して情報を取り除くといった処置をしておくことを心がけましょう。
こうした確認行為をひと手間かけることが、大事な情報を守ることにつながります。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。