2011/07/07
知っておきたいWindows 7のセキュリティ機能
Windows 7は、パソコン用のOS(基本ソフト)の一つであるWindowsの最新版です。Windows Vistaの後継として2009年にリリースされて以来、販売本数を伸ばしています。
Windows 7は以前のWindowsと比べて使い勝手が見直され、大幅に機能が追加されています。このため、長らく主流だったWindows XPや、Windows Vistaから乗り換える人も増えてきました。また最近パソコンを購入した場合は、Windows 7が最初から導入されていることも多いでしょう。
パソコンでインターネットを利用する際、セキュリティ対策は欠かせません。そこで今回は、覚えておくと便利なWindows 7の機能を、セキュリティ対策強化の視点から紹介していきましょう。
初めて使うパソコンがWindows 7という方も、これまでWindows XPやWindows Vistaを使っていた、という方もぜひ参考にしてみてください。
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Windows 7には、実はいろいろな種類があります。その種類によって機能や操作の手順が変わることもあります。
市販のパソコンに最初から入っているWindows 7を使っている場合は、どの種類のWindows 7なのか気づかないことも多いかもしれません。万が一のとき慌てずに済むように、自分のパソコンのWindows 7をチェックしてみましょう。
まず、Windows 7には次の4つの「エディション」があります。エディションとは、同じ製品で機能や仕様の異なる提供形式のことです。
これらは主に個人用のWindows 7ですが、企業用としてEnterpriseという種類もあります。それぞれの機能を比較したものを、表1に示しました。
Starter | ネットブックなどの小型ノートパソコン向けに、機能を最低限に絞り込んだもの。 |
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Home Premium | 一般向けのスタンダードエディション。パソコンを使うための基本的な機能が含まれている。 |
Professional | ビジネス向けエディション。Home Premiumよりもセキュリティ機能やバックアップ機能が強化されている。 |
Ultimate | 市販品としては最上位のエディション。Professionalよりも、データ保護機能が強化され、35の言語に対応するなどの特徴がある。 |
Enterprise | マイクロソフトと契約を結んだユーザへの特典として提供される、Windows 7の最上位エディション。一般市場には出回らない。 |
それでは、お使いのパソコンのエディションを確認してみましょう。手順は以下の通りです。
1. 画面左下の「スタート」ボタンをクリックし、「コンピューター」を右クリック、表示された画面で「プロパティ」をクリックします。
2. 「システム」画面が開き、パソコンの基本的な情報が表示されます。
この画面で、「Windows Edition」の欄に表示されているのが、お使いのパソコンに搭載されているWindows 7のエディションです。
また、下の方に「64ビットオペレーティングシステム」と表示されています。これは「システムの種類」で、Windows 7には「32ビット」版と「64ビット」版があります(「Starter」エディションには、32ビット版しかありません)。
この2つは、機能的な違いはほとんどありませんが、扱えるメモリの量に差があり、32ビット版は最大約4GBまでとなっています。64ビット版で扱えるメモリも無制限というわけではなく、エディションによって搭載できる最大メモリ容量が異なります。
プリンターなどの周辺機器やお使いのソフトが古いタイプだと、64ビット版に対応しておらず、使えない場合もあるので、注意しましょう。
なお、エディションと似たものに「バージョン」という用語もあります。これも「版」を表します。小さな改良の場合は、数字でバージョンの違いを表しますが、大きく改変した場合は「版」の名前自体を変えることもあります。Windowsなら、XP→Vista→7とバージョンアップしてきた、というわけです。