2011/09/15
セキュリティソフトの導入に加えて、iPhoneとAndroid端末に共通して行うべき3つのセキュリティ対策について解説します。OSのアップデートと端末の操作をロックする操作については、「あなたのケータイは大丈夫? 携帯電話、スマートフォンのセキュリティ対策」の記事も参考にしてください。
スマートフォンのOSに脆弱性があると、ウイルスが侵入するなどの危険を回避しにくくなります。脆弱性を解消した最新版のOSが提供されたら、速やかに導入しましょう。
国内で販売されているAndroid端末の場合、一部機種を除き、OSの最新版は携帯電話会社から提供されます。ご利用の携帯電話会社のウェブサイトでサポート情報を、定期的にチェックしましょう。
OSの導入方法は端末によって異なるので、必ず携帯電話会社の説明書を確認しましょう。手順を誤ると端末を起動できなくなったりデータが消えたりする恐れがあります。特に作業に必要なもの(パソコンが必要な場合もあります)、端末に保存したデータのバックアップ方法、作業にかかる時間をチェックしておきましょう。
iPhoneのOS、iOSの最新版はアップル社から提供され、「iTunes(アイチューンズ)」を通じて端末に導入できます。定期的にパソコンに接続して最新版の有無を確認するようにしましょう。
スマートフォンにインストールしたアプリも、できるだけ最新版を使うようにしましょう。OSだけでなくアプリでも脆弱性が見つかることがあり、それを利用した攻撃によって、保存した情報が盗み出されたりする恐れがあります。
Android端末では、「Android Market」からインストールしたアプリは「マイアプリ」の一覧で最新版の有無を確認できます。「更新」と表示されていたら、念のため「このバージョンでの最近の変更」の欄で更新された内容を確認した上でアップデートしましょう。iPhoneの場合も、「App Store」のアプリで「アップデート」をタップすると、更新できるアプリの一覧を確認できます。
スマートフォンは、ネットサービスを使うための仕組みも備えています。Android端末では、Googleアカウント(Gmailアカウント)を端末に登録すると、Gmail(Webメール)やGoogleカレンダーなども手軽に利用できます。「Android Market」からアプリをインストールする場合も、Googleアカウントの登録が必要です。
このようにアカウントをスマートフォンに登録して利用する際は、IDとパスワードの管理に注意しましょう。不正使用されれば、情報漏洩や金銭的な損害を被ることになるからです。Android端末では、パソコン向けの「Android Market」のウェブサイトからでも端末へアプリのインストールができるため、パスワードが不正使用されるとアプリを勝手にインストールされる恐れもあります。
iPhoneでも「App Store」からアプリを導入するのに「Apple ID」というアカウントを取得する必要があります。このApple IDは、実際に不正使用によって音楽などの購入代金が請求される被害が相次いたことがあるだけに、適切に扱う必要があります。
アカウントの不正利用を防ぐには、パスワードを強固なものにし、アプリなどの購入履歴(利用明細)を定期的にチェックするようにしましょう。フィッシングによるIDやパスワードの詐取にも要注意。さらにアカウントを登録したスマートフォンは、操作をパスワードでロックして万一の盗難・紛失にも備えましょう。
※この記事は制作時の情報をもとに作成しています。